「なくて七癖!? 」今すぐ直すべき危険な運転グセ
左折時にいったん逆側にハンドルを切ってから曲がる2
この、曲がる方向とは別の方向にふくらむ行為は「あおりハンドル」と言われており、実際ヒヤッとした経験のあるドライバーは多いだろう。あおりハンドルを行う理由は、「運転に慣れていない」がほとんどのようだが、なかには「かっこいいから(?)」と意味不明なものもある。このあおりハンドルを行うと、追い越しをしようとする後方のクルマ、直進する対向車が接触する可能性がある。道路の左端を走る後続の自転車などは「左折すると思ったけど、右折?」とあらぬ勘違いをして直進し、巻き込み事故に至るケースもある。
トラックやトレーラーなどの内輪差(前輪と後輪が描く軌道の差)の大きなクルマでは内輪差を考え、狭い場所に限って、曲がる方向とは別の方向に少し膨らんでから曲がる可能性はある。しかし、軽自動車や普通乗用車であれば、たとえ「大きなクルマ」であってもあおりハンドルなど行わずに曲がることは普通に可能だ。
自信のない人は、道路交通法第53条や道路交通法施行令第21条に定められているように進路を変更するときの決まり事を行なうこと、つまり「右左折する地点から30m手前でウインカーを出す」ことを確実に守る運転を行ってほしい。
ちなみに、左にウインカーを出して左折の意思を他車に示しても、右へあおりハンドルをした時点でウインカーは解除され、合図なしのまま今度は左へ曲がっていくことになる。この状態で事故を起こすと、たとえ後方から追突されたとしても「合図なし」とみなされて過失割合は9割にもなる場合が!