◆ある日のこと。エンストで始まる悲劇。
それはちょっと寒さが残る3月の終わり、仕事帰りの夕方。
シェアバイクを移動中のCBR400で街中をのんびり走っていたんだけど、信号で止まって発進しようとしたそのとき──プスンッ。
……え? え? えええ?!
なんと、エンスト。しかも何度セルを回してもウンともスンとも言わない。
「うわー、マジか…バッテリーか? それとも燃料系?」
とりあえず、邪魔にならないようにバイクを降りて、歩道側へそっと移動。人通りの少ない裏道だったのが幸いだった。
◆歩道を押して歩くとき、ふとよぎった不安。
歩道の端っこを、汗をかきながらバイクを押すナナマル(私)。
そんなときに限って歩行者がやたら多い。みんなチラチラとこちらを見てる。中にはあからさまに「ジャマだな」って顔の人も。
すると、ふと頭をよぎる疑問。
「……あれ? これって歩道をバイクで押して歩くのって、そもそも違反にならないの?」
あまりに堂々とやってるけど、冷静に考えたら、バイクは原則車道を走る乗り物。押しているとはいえ、歩道を通行しているわけで…。
それってもしかして、「通行区分違反」? いや、「道路交通法違反」?
急に不安になってきた。なんか、道交法ガチ勢の警察官に怒られる未来がチラつく。
◆家に帰ってから、調べてみた。
その日は結局、近くのバイク屋さんに電話して、軽トラでレスキューしてもらいました。
で、帰宅してからすぐに調べたよ。「バイクを押して歩道を歩くのは違反なのか?」って。
結果、答えは
「基本的には違反じゃない」。
え? そうなの??
◆道路交通法に書いてあった!
実は、道路交通法 第17条4項に以下のような記載があるんです。
> 「歩行者には、手押し車、乳母車その他の車両等を押して通行する者を含む。」
つまり、バイクをエンジンを切った状態で押して歩いているなら、その人は“歩行者”として扱われるんです。
だから、歩道を歩いても法律上は問題なし。もちろん「安全に通行すること」が前提ではあるけどね。
◆ただし、例外もある。
ここで注意点もいくつか。
1. エンジンをかけたまま押すのはNG! → エンジンが動いていれば、それは「車両の通行」とみなされます。つまり歩道を通ったら違反です。
2. 押して歩けないほど狭い歩道や、人混みでは避けるべし → たとえ合法でも、危険や迷惑をかけてしまってはアウト。
3. 二人乗り状態や、荷物を載せすぎたまま押すのは危険 → バイクが不安定になってしまうし、通行人にぶつかる可能性も。
結論としては、
> 「エンジンを切った状態で、安全を確保して押している」なら、歩道を通ってもOK!
というわけです。
◆知識は自分を守る。
正直、あの時は内心ヒヤヒヤだった。
もし警察に止められたらどうしよう、注意されたら素直に謝るしかないな…なんて思いながら押してたけど、実は何も問題なかったんだよね。
逆に、知らずにエンジンをかけたまま歩道を押してたら、違反になってたかもしれない。
ライダーって、「走るときのルール」には敏感だけど、意外と「止まったときや押すときのルール」って忘れがちじゃない?
だからこそ、こういう知識ってめっちゃ大事だなって思う。
◆まとめ:バイク押して歩くのはOK。でも、マナーと安全第一。
この記事を読んでくれたあなたが、もしも同じような状況に出くわしたら
焦らず、まずエンジンを切って、周囲の安全を確認してからバイクを押してください。
そして堂々と歩道を歩こう。だって、それは「歩行者」なんだから。
ただし、「自分が歩行者として安全に通行できるか?」って視点は忘れないで。
◆あとがき:押してるときの視線、地味にツラい。
ちょっと余談だけど、バイク押して歩いてると、通りすがりの人がめっちゃ見てくるのよ。
「何やってんだ?」みたいな顔で。
その視線、けっこうツラい(笑)。
だからこそ、このブログを読んでくれた人が一人でも、「あー、あの人歩行者扱いだから問題ないのね」って思ってくれたら、ナナマルはとっても救われます。
というわけで、今回はちょっとしたバイク小話でした。
もし似たような経験あるよって人がいたら、ぜひコメントで教えてください!
次回は「押して歩くバイクの正しい押し方講座」でもやろうかな(笑)
それでは、安全第一で良いライディングを!
ナナマルより🏍️💨